山科についてご紹介していく「山科めぐり」。3回目の今回は、砥の粉(とのこ)をつくっている進藤譲商店株式会社様にお邪魔してきました。
「砥の粉(とのこ)」とは?
砥の粉をつくる工程1 採集
山科で「砥の粉」がつくられるようになったのは、砥の粉の原料となる土が山科・西野山地域にある「稲荷山」で豊富だったから。 稲荷山から、赤・白・黄、それぞれに適した土をプロが見分けてユンボなどの機械で採ってきます。
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砥の粉をつくる工程2 粉砕
まずは細かい粒にしていくために、原料を砕きます。 原料、水、そして粉砕用の硬い石を下のようなトロミルに入れ、10~12時間ほどかけて回転させることで細かい粉にしていきます。
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砥の粉をつくる工程3 濾過、絞る
トロミルで砕いたあと、網に通して濾過させます。 その後、沈殿したものを汲み上げ、フィルタープレスにかけて水分をとります。
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砥の粉をつくる工程4 乾燥
絞り出された砥の粉は、天日乾燥させます。 完全に水気を抜くのに、1~2カ月ほどかかるとか。
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砥の粉をつくる工程5 計量
最後に、粉末状に加工し、軽量・梱包することで商品としての砥の粉になります。 文化財や伝統工芸品に使われてきましたが、身近なところでもホームセンターのDIYコーナーの木工塗料へ行けば山科産の砥の粉が並んでいます。
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進藤謙商店(株)Webサイト:http://www.yamasina-tonoko.com/index.html