山科についてご紹介していく「山科めぐり」。7回目の今回は、来栖野(くるすの)にある勧修寺(かじゅうじ)を紹介します。
醍醐天皇のゆかりの地
ユニークな「勧修寺型灯篭」
書院前庭には水戸光圀(いわゆる水戸黄門)寄進と伝える石灯籠があります。 大きな傘をもち、長方形が基調となるユニークな形で、この灯篭をもとにして各地で似た形の灯篭がつくられるようになりました(「勧修寺型灯籠」と呼ばれる)。 灯篭の周りに生えている低木はハイビャクシンといい、樹齢750年と伝えられています。
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平安時代の面影を残す庭園
かつて豊臣秀吉が伏見街道をつくるときに半分埋め立てられましたが、江戸時代の復興の時期に合わせて庭園全体が修復されました。 大きな池を中心に、その周囲に園路を巡らせる池泉回遊(ちせんかいゆうしき)式庭園になっております。 山並みが美しく、初夏には睡蓮が咲き、冬にはマガモなど渡り鳥が渡来します。
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